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なぜ、室外機は盗まれる?

事故

2025.06.27


近年、エアコンの室外機の盗難事件が急増しています。警察庁の統計によると、2020年の認知件数255件が、2024年には3397件にまで跳ね上がり、ほぼ毎年倍増している状況です。特に郊外の住宅地や集会所、空き家など人目の少ない場所で被害が目立っています。

室外機はなぜ価値がある?
室外機の構造には、銅線・アルミ製フィン・スチールなど、換金できる金属が多く含まれています。銅相場の高騰を背景に、スクラップ業者へ売れば、キロあたり1,200~1,400円といった価格で取引されるため、盗難犯にとって“丸ごと持っていけば効率が良い”と判断されやすいのです。

また最近の室外機は軽量化されており、取り外しや運搬が容易になっている点も狙われやすい理由です。


予防策:今すぐ取り組める工夫
しっかり固定する
 室外機を土台や壁にボルトで固定し、簡単に持ち去られないようにします。重いコンクリート台や盗難防止用金具もおすすめです。
フェンスやチェーン付き柵を設置
 柵で囲うことで犯行の手間を増やし、泥棒が停滞を嫌うようにします。
防犯カメラとセンサーライト
 人の動きに反応してライトが点くと、夜間の犯行を抑止します。カメラも「見られている」と認識されれば効果的ですが、設置費用が気になる場合はダミータイプも有効です。
防犯砂利を敷く
 歩くと音がする砂利を敷けば、深夜の不審な足音が目立ちます。侵入の気配を周囲にも知らせる一助になります。
所有者表示をする
 室外機に「○○自治会」や住所・連絡先を記しておくと、不正に持ち出された際に疑われやすくなり、転売をためらわせます。
地域の見守りを強化する
 空き家や集会所など人目の少ない場所では、近所の方との声かけや地域活動が、侵入を阻む大きな力になります。実際、窃盗犯の約6割が「声をかけられて犯行を諦めた」との統計もあります。

盗まれてしまったら:保険と対応
すぐに警察へ通報
 被害届を出し、「受理番号」を取得しましょう。これが保険手続きの第一歩になります。
火災保険の盗難補償を確認する
 一般的な火災保険では、室外機は「建物の一部」として扱われ、盗難による損害も補償対象となっています。ただし、プランや保険会社によっては除外される場合もあるため、加入内容を必ず確認しましょう。
必要書類を揃える
 保険請求の際には―
 ・受理番号の写し
 ・損害状況の写真(切断箇所や設置場所)
 ・見積書(修理または新品購入分)
 などが必要です。保険会社と相談しながら手続きを進めましょう。

まとめ
室外機の金属部品は銅やアルミ価値が高く、近年の金属相場高によって盗難リスクが急増中です。特に人目の少ない郊外で被害が目立ちます。
しっかり固定、柵や防犯機器設置、防犯砂利や所有者情報表示など、日頃から対策すれば抑止効果が高まります。
万が一盗まれた場合は、受理番号を取得して火災保険の盗難補償を利用。早めの手続きが重要です。
安心して過ごせる住環境のために、ぜひ今日からできる対策をはじめましょう。

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