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高齢者と“踏み間違い”に備える――交通事故の現状と対策

事故

2025.06.26


交通事故の死者数は徐々に減少していますが、65歳以上の高齢者の割合は高く、2024年の交通事故死者2,663人のうち1,513人(56.8%)を占めています。

特に、歩行者として亡くなるケースが多く、その約73%は道路横断中の事故です。

運転中では、「踏み間違い」による事故が高齢ドライバーで目立ちます。警察庁のデータによると、75歳以上のドライバーの死亡事故では、踏み間違いによるものが6.6%と、若い世代(0.8%)と比べて高率です。

こうした背景から、国土交通省は2025年6月17日、AT車に「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」の搭載を2028年9月以降の新車(輸入車は2029年)で義務化すると発表しました。 これは、障害物を検知し急発進を制御する先進安全技術で、UNの国際基準にも採用された日本発の機能です。

実際、安心して乗り続けるための対策として、今すぐできることもあります。後付け用品「アクセル見守り隊」などの誤発進防止装置は、既存の車にも装着可能で、周囲に障害物がある場合に急発進を抑える役割を担います。

また、踏み間違いに関しては、運転免許の自主返納という選択もあります。特に75歳以上で運転技能に自信がない場合は、県によっては返納者に公共交通費や買い物支援券の補助があり、生活の支えになります。ただし、車を失うことで外出や買い物不便が増すこともあるため、家族や自治体と相談しながら判断することが重要です。特に公共交通機関の整備されていない過疎地域では、車の役割が大変重要となっており、買い物や通院の際は大変重宝します。

高齢者が事故を起こすようなことがあった際には、しっかりと家族で話し合うことが必要ですし、運転を安心して続けるためには、「制度」と「装備」、そして「家族の支え」が不可欠です。


✅ポイントまとめ
〇高齢者の事故死者は全体の半数以上、高い割合で横断中の事故に注意
〇踏み間違いによる死亡事故は若年層よりも高齢ドライバーに多い
〇加速抑制装置は2028年から義務化予定、後付けも可能
〇自主返納も有効な対策だが、生活全体を考慮して決定を

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