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「年収の壁」について考えよう - 働き方を見直すきっかけに

家計

2025.05.27

パートタイムで働く多くの方が意識する「年収の壁」。これは、一定の年収を超えると税金や社会保険料の負担が増えたり、配偶者の手当が減ったりする可能性がある境界線のことです。この「年収の壁」について基本的なことを理解し、ご自身の働き方について改めて見直すきっかけとするための情報が、本資料にはまとめられています。

※資料 厚生労働省「年収の壁を知ろう」


「年収の壁」は、主に3つの種類に分けられます。

1.税金に関わる「壁」:所得に対して税金が課税される境界線です。
2.社会保険に関わる「壁」:社会保険料の支払いが発生する境界線です。
3.配偶者手当に関わる「壁」:パート労働者の配偶者の収入によって、配偶者が会社から受け取る手当が変動する境界線です。

税金に関わる壁では、いくつかの年収のラインがあります。

100万円の壁:住民税の支払いが発生する年収の目安です(自治体によって基準が異なる場合があります)。この壁を超えると、98万円を超えた額に対して所得割が課税されます。また、均等割と森林環境税も課税されます。

103万円の壁:所得税の支払いが発生する年収の目安です。この壁を超えると、103万円を超える額に対して所得税が課税されます5。また、この壁は配偶者の所得控除(配偶者控除)にも関係しており、パート労働者本人の収入が103万円を超えると、配偶者控除(38万円)が適用できなくなりますが、代わりに配偶者特別控除が適用されるようになります。

150万円の壁:配偶者特別控除に関係する年収の額です。パート労働者の収入が150万円を超えると、配偶者特別控除が満額(38万円)適用できなくなり、それ以降、パートタイム労働者の収入によって徐々に減額されていきます。


201万円の壁:配偶者の所得控除に関係する年収の額です。パート労働者の収入が201万円を超えると、配偶者特別控除の対象ではなくなります。
税金に関わる壁を越えて収入が増えると、納税は必要になりますが、手取りも増えていくとされています。また、配偶者の税額は増える可能性がありますが、世帯全体の手取りは増えていくと考えられます。


次に、社会保険に関わる壁です。ここでは主に106万円の壁と130万円の壁があります。

106万円の壁:お勤め先の企業規模によって、健康保険・厚生年金保険への加入義務が発生する年収の目安です。現在は「従業員101人以上」の会社にお勤めの方が対象ですが、令和6年10月からは「従業員51人以上」の会社にお勤めの方にも適用が拡大されました。加入するには企業規模以外にも、月額賃金8.8万円(年収に換算すると約106万円)、週の労働時間が20時間以上などの要件を満たす必要があります。この106万円の壁の算定対象となる収入には、基本給や諸手当、時間外手当、休日手当、賞与などが含まれます。ただし、家族手当や通勤手当などは含まれません。


130万円の壁:上記の106万円の壁の対象とならないお勤め先の場合に、国民健康保険や国民年金の保険料の支払いが発生する年収の目安です。この130万円の壁の算定対象となる収入には、基本給、諸手当、家族手当、通勤手当、時間外手当、休日手当、賞与など、多くの収入が含まれます。また、不動産収入、事業収入、配当収入なども算定対象となります。

社会保険に加入すると、健康保険・厚生年金保険の保険料(給与の約15%相当)が給与から差し引かれるため、一時的に手取り収入が減少する可能性があります。しかし、社会保険に加入して働くことにはメリットもあります。将来受け取ることができる年金額が増えたり、ケガや病気で会社を休んだときに傷病手当金、産前産後休業期間中に出産手当金を受け取ることができたりします(医療保険)。社会保険加入による手取り減少があっても、世帯全体の手取りは逆転しないとされています。

最後に、配偶者手当に関わる壁です。これは主に103万円または130万円を基準とする壁で、労働者が会社から支給を受ける「配偶者手当」等に影響します。これは企業独自の制度であり、手当が支給されるための要件(配偶者の収入制限)は企業によって様々です。扶養家族(配偶者や子ども)がいる場合に支給される手当ですが、被扶養者に一定以上の収入があると支給対象外とする企業があります。この壁を超えて手当の支給がなくなると、手取りに影響が出ます。
これらの「年収の壁」を理解した上で、ご自身のこれからの働き方を考えることが大切です。どんなライフイベントを予定しているか、どのような働き方をしたいか、どのようなキャリアアップを目指すか、そしてライフプランの実現に必要な収入はいくらか、といった点を考慮しましょう。

税金、年金、社会保障、健康保険などの各種制度についても、国税庁、厚生労働省、日本年金機構、全国健康保険協会などの情報源で調べることができます。
「年収の壁」は複雑に感じるかもしれませんが、それぞれの壁がどのような影響をもたらすのかを知ることで、ご自身や世帯にとって最も良い働き方を選択するための重要な判断材料となります。各種制度は改正されることがありますので、常に最新の情報を確認することも忘れずに行いましょう。

 

※AIによるラジオ風解説

「年収の壁」について知ろう」

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